弊社ではすでにファクトリーストック(新車の工場出荷時の姿)のKPGC110のモデルを1/43で発売済みですが、今回はご要望の多かった、昨今ではケンメリGT-Rの“正装”とも言うべき、実車でも極めて装着率の高いRSワタナベ製の8スポークを装着し、マイルドロワードを施した姿でのリリースとなります。
車体は日産自動車から提供を受けた実車の3Dデータを元に原型を設計しており、誰が見ても“ケンメリRらしい”と思える客観的な形状を実現。
バンパーやフロントグリル、リアガーニッシュ、ドアハンドル他にクロームメッキを施し、実車さながらの重量感や深いツヤをたたえたホワイトメタル製部品を使用しています。
窓枠には胴巻きの上、クロームメッキを施したエッチングパーツを用いて、抜群のリアリティを演出。こうした細部のシャープさは他社製のミニカーには無い、弊社ならではのアドバンテージであると自負しております。
そして今回のリリースで注目のポイントとなる、RSワタナベ製ホイールですが、リムはアルミの挽き物(旋盤を使った削り出し)、スポーク部分はホワイトメタル製としています。リムの段差の感覚やテーパー感、スポーク部分の丸みにもこだわった逸品です。径は実車の16インチ相当とし、これにサイドウォールの“引っ張り加減”にもこだわったタイヤを組み合わせ、適度なロワードを施すことによって、昨今ではもっともカッコいいとされるケンメリRの姿を追求してみました。
※アクリルベース、クリアケース付属
1973年にわずか200台弱が生産されたKPGC110。KPGCのKは2ドア、Pはプリンス直系のS20エンジンの搭載、GC110は4代目スカイラインの型式を意味しています。生産台数が極端に少ない理由は、3代目スカイラインをベースにしたGT-R(KPGC10)用に作り置きのあったエンジンの余剰在庫を掃くためなど、他にも諸説ありますが、KPGC110で日産が本格的にレース活動を行うことはなかったことからも、あくまで4代目スカイラインのイメージ戦略の一環であったと捉えるのが妥当でしょう。現在はその生産台数の少なさから、歴代GT-Rの中でも垂涎のコレクターズカーとして圧倒的な人気を誇っています。