メイクアップの定番商品のひとつ、BNR32型GT-Rに新たなバリエーションが加わりました。
モデルの原型は、自社で実車を3Dスキャン&取材を行い、プレスラインの凹凸や面の貼りの微細なアールにもこだわって製作。基本的なプロポーションも実車に忠実な客観的な造形を目指しています。モデル化にあたってはどうしても簡略化されがちな、フロントフェンダーのホイールアーチ部分付近の複雑な面構成の再現なども注目していただきたいポイントとなっています。
今回はホイールをハコスカやケンメリに定番のワタナベ8スポークとし、車高もマイルドにローダウンしたクラシックテイストのチューンド仕様をイメージ。ホイールも敢えてモデル映えを狙って大径化や深リム化をせず、“実車としてあり得る姿”を追求しています。ホイ―ルはスポーク部分をホワイトメタル、リム部分は真円度も高いアルミ切削品を使用し、その上にマグホイール調の塗装を施しています。
車両自体は限定車NISMOに準じてオーナーが標準車をモディファイした設定で、フロントバンパー内ナンバープレート両脇の長方形型ダクト、サイドスカートのプロテクター、ウィング下のスポイラー、エンジンフード前端のリップを装着。
さらにヘッドライトを標準のプロジェクター式ではなく、異形角型ハロゲンのN1ライトに変更した姿を再現しています。
ボディ同色に塗られたリップスポイラー下にディフューザーを追加したのも、オリジナルのアレンジとなっています。
※アクリルベース、クリアケース付属
※お一人様2台限り
※2022年4月発売予定
※Released in April 2022
一見、何の変哲もないルックスをした欧州車の後塵を拝するスカイライン。1980年代中盤から日本でも盛り上がりを見せたグループA規定で行われた全日本ツーリングカー選手権(JTC)において、ハコスカ時代に築かれた“スカイライン神話”は脆くも崩れ去ろうとしていました。
そんな状況を目の当たりした日産のエンジニアたちが奮起し、またハイソカーに成り下がっていたスカイラインを本来のスポーツセダン路線へと回帰させるために生み出したのが8代目スカイライン(R32型)であり、そのイメージリーダーと復活を果たしたGT-R(BNR32)となります。BNR32はフルタイム4WD、4WS、そして専用の2.6リッターのツインターボエンジンを搭載し、エクステリアも3ナンバーの専用ワイドボディが与えられていました。
BNR32のレースシーンにおける活躍ぶりは、今、ここに改めて記すまでもなく、GT-R一強、“GT-Rの敵はGT-R”という状況を作り出し、結果JTCを終焉させる要因のひとつになったほどでした。