2020年にトヨタの100%純正スポーツカーとして作られた「トヨタ GRヤリス RZ ハイパフォーマンス 2020」を忠実に再現したモデルとなります。
GRヤリスのスタイルは一見シンプルながら、リアフェンダー回りなどは実に凝った面構成をとっており、その正確な形状把握が必須となります。今回リリースするモデルは、原型をトヨタ自動車から提供を受けた実車の3Dデータをもとに設計しています。
フロントグリルはエッチング部品を用いていますが、それ以上に重要なのは、そのエッチンググリル越しに見える冷却系のディテールで、そちらもまたエッチングパーツを使用して高解像度表現を行い、実車さながらのリアリティを演出しています。
コンペティティブなカーボンルーフはデカールを貼り込んだ上でクリアコーティングを施し、さらに表面に艶消しのクリアーでコーティングしています。
弊社の灯火類表現へのこだわりはひとかたならぬものがありますが、テールランプにいたっては、細かい彫刻表現の必要性やパーツ表面の平滑さから、金型を起こしてインジェクション成型したクリア部品を奢り、そこにエッチングパーツを組み合わせてリアルな表情を実現しました。
その他、今回はHigh Performanceグレードの徹底再現を目指しています。専用意匠の繊細な10本スポークホイールは真鍮切削原型をホワイトメタル鋳造に置き換えたシャープなものとし、それに組み合わせるタイヤはノーネームではなく、「ミシュラン パイロット スポーツ 4S」のパターンを正確にモールド、さらにエッチングを使用した専用ブレーキ、専用意匠のシート、4WDモデルならではのユニークな造形のセンターコンソールに至るまで、1/43モデルの限界に挑んだ仕上がりを是非お楽しみください。
※アクリルベース、クリアケース付属
豊田章男社長肝いりのプロジェクト、「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という理念の元生み出されたGRヤリス。それはスバルとの協業で生まれた86でもなければ、BMWとの協業で生まれたスープラでもない、あくまで100%トヨタで自製するという想いが込められていると言われています。
開発に当たってはWRCのホモロゲーション取得を大前提としており、旧来のトヨタのWRC競技車両のよう市販モデルを改造するのではなく、極論すれば市販モデルはWRC参戦車両のデチューン版とも言えるもので、ヤリスを名乗りながらも標準型とは別物のプラットフォームや専用エンジンが搭載されています。
市販モデルは272馬力の1.6リッター3気筒ターボと4WD機構を搭載するRZ系とその競技用モデルであるRC、さらにFFで1.5リッター3気筒自然吸気を積むRSの3ラインが存在。今回モデル化したRZのHigh Performanceと呼ばれるパッケージ装着車にはトルセンLSDやBBS製の専用鍛造アルミホイール、ミシュラン製タイヤ、ブレーキ冷却用ダクト、サーキット走行も思慮に入れた専用設計のシートなどが装備されています。
価格はRZ High Performanceで456万円とコンパクトカーにしては高価ですが、英国でカーオブザイヤーを受賞するなどその評価は世界的に極めて高く、多くの好事家が「その内容を考えたら安い」と評するのも頷けます。そんな“取り戻された”トヨタのスポーツカーの魅力的なアピアランスを弊社のモデルで存分にお楽しみください。