1995年のルマン24時間でクラス優勝を果たした「ホンダ NSX GT2 チームクニミツ」を忠実に再現したモデルになります。
今回は夜間走行時の再現を行っておりリトラクタブルヘッドライトを開いた状態を再現しています。
モデル化にあたっては、ホンダコレクションホールが所蔵する実車を取材。3Dスキャンに加えて、大量の資料用写真を撮影し、実車を正確にスケールダウンすることに加えて、ノーマルとは異なる、その迫力や佇まいも原型に反映させることを目指しました。
弊社ではすでに同車を製品化していますが、今回は夜間走行時、リトラクタブル式ヘッドライトをアップした状態をモデル化。また、スタートから1時間ほどに雨が降り始め、結局ゴールまで降り続いたウェットコンディションに対応するために装着されたカット入りタイヤも再現しています。
ボディは赤を基調としながら、TEAM KUNIMITSUのグラフィックスやロゴステッカーなどがあしらわれています。これらはいずれもデカールによる再現で、上からクリアコーティング塗装を施して、さらに表面を研磨することで鏡面仕上げとしました。
ウィングはカーボン地肌がレーシーな仕上げですが、こちらはエッチングパーツを2枚重ねてプレスしたパーツにカーボンパターンのデカールを貼り、上からクリアコーティング塗装を施して実車さながらの雰囲気を演出。
今回のポイントとなるヘッドライトは、アップ状態のみを再現しているため、開閉ギミックは備えませんが、その分、筐体の造形やプロジェクター式のレンズ、奥行きのある表情を司るヘッドライトリフレクター、フロントカウル部分との段差などのディテールに拘っています。
ノーマルの面影をほとんど残さないスパルタンなインテリアも実車の3Dスキャンデータをベースに造形。ディテールの再現度だけでなく、シートやステアリングのサイズ感、質感なども実車を忠実にスケールダウンしています。その他細かな計器類、スイッチが並ぶインパネまわり、ロールケージの取り回し、リアウィンドウから覗くカーボン製のインダクションカバー他、1/43スケールの限界に近い解像度での再現を行いました。
数あるNSXのレースカーの中でも金字塔とも言える’95年ル・マン24時間優勝車。暗闇の中をひた走って勝利を目指したその姿を是非貴方のNSXコレクションに仲間入りさせてください。
※画像はサンプルモデルです。実際に発売される商品とは異なる部分がございます。
※アクリルベース、クリアケース付属
※お一人様2台限り
※2025年10月発売予定
※Released in October 2025
1990年にホンダの世界に向けた“技術的広告塔”として役割を担って登場した初代NSX。市販量産車としては世界初のアルミ製モノコックボディの採用などがそれを大いに物語っています。
ポテンシャルの高さはモータースポーツファンの間でも注目が集まりましたが、ホンダとしては同車をワークス体制でレースフィールドに引っ張り出すつもりはなかったと言われています。しかし、レーシングドライバーの故・高橋国光氏などの尽力によって、ようやくNSXがホンダワークス体制のもと、モータースポーツシーンに姿を現したのが1994年のル・マン24時間でした。
市販スポーツカーをベースにした長距離耐久レースカーの製作。そしてル・マン参戦とあって、ホンダはゼロからのスタートではノウハウも足りず、時間がかかり過ぎると判断したのでしょう。彼らはポルシェのレースカー製作およびレース参戦で実績を積んでいたドイツのクレマーレーシング、イギリスのTCPと手を組んでGT2クラスにエントリーします。1994年のル・マンは初参戦とあって完走できれば御の字といったところで、参戦車3台はそれぞれGT2クラスで6位、7位、9位と結果こそ振るわなかったものの、無事完走を果たしています。
翌1995年のル・マンではGT1、GT2それぞれから仕様の異なるNSXが出走し、GT2クラスで見事、チーム国光のマシーンがクラス優勝を果たしています。スタートから1時間後に雨が降り出し、以降ゴールまで降りやまないという悪コンディションの中、スピンする車両が続出、そんな中でのクラス優勝はNSXの持つポテンシャルの高さを立証したということになるでしょう。
発送予定日:未定