70年代スーパーカーの象徴的ギミックであるリトラクタブルヘッドライトをポップアップした姿「ランボルギーニ カウンタックLP400」を忠実に再現したモデルになります。
弊社は創業以来、数々のカウンタック・モデルカーを手掛けてまいりました。2010年代後半からは原型設計を見直し、第2世代の原型を用いた製品を展開。プロポーションの精度向上や各部の解像度を高め、より実車に近い仕上がりを追求しています。本製品も、その第2世代原型をベースに制作しました。
弊社の1/43モデルカーはレジン製のプロポーションモデルであるため、ドアやヘッドライトの開閉といったギミックは搭載していません。しかし今回は、LP400特有の「ヘッドライトがポップアップした状態」を高解像度で再現することに注力しました。
リトラクタブル式ヘッドライトは、スケールモデルにとって難関のひとつです。開閉ギミックを組み込むと、ボディとリッド(上蓋)の隙間やパーツの厚みの問題から、どうしてもリアルさが損なわれがちです。特に1/43スケールでは、その課題がより顕著になります。そこで本製品では「開いた状態のみ」を表現し、メッキリフレクターやクリアレンズのサイズ感、光の表情、ハウジングの形状にまでこだわりました。
その他にも、精緻なパネルライン、鏡面仕上げの塗装、ウィンドウや窓枠の丁寧なフィッティング、真鍮切削原型をホワイトメタル鋳造に置き換えたホイールなど、弊社モデルカーのスタンダードともいえる仕様を採用しています。
スーパーカーブームの頃、カウンタックのヘッドライトが開くだけで歓声があがった光景を覚えている方も多いはず。その懐かしい瞬間を、このモデルカーとともにぜひ思い出していただければ幸いです。
※アクリルベース、クリアーカバー付属
※お一人様2台限り
※2026年3月発売予定
※Released in March 2026
1970年代後半、日本中の少年たちを熱狂させた「スーパーカーブーム」が到来しました。その中心的存在となったのが、フェラーリ512BBとランボルギーニ カウンタックの2台です。どちらもコックピット背後に12気筒エンジンを積む本格スーパースポーツでしたが、ベルトーネ在籍時のマルチェロ・ガンディーニが手がけたカウンタックのフォルムは、“ウェッジシェイプ”というより、まさにクサビそのもの。512BBをも凌ぐインパクトを放っていました。
カウンタックは1971年のジュネーブショーでプロトタイプを公開。その衝撃的なデザインは自動車先進国イタリアでも話題となり、車名がイタリアの方言で「驚き」を意味するのも納得できます。
1974年にようやく市販化されましたが、車体剛性の不足やエンジン冷却の難しさといった課題を抱えていたといわれます。“驚き”のフォルムを実現するための代償だったのでしょう。
発売後は、排ガス規制や衝突安全基準の強化といった主にアメリカ市場からの要請に対応しながら改良を重ね、1990年まで生産が続きました。またランボルギーニ社自体も経営が安定せず、親会社が何度も変わったことから、フルモデルチェンジには至らずマイナーチェンジ中心で生産が継続しました。
こうした事情もあり、もっともプロトタイプに近いスマートでピュアな初期型LP400は、早くから再評価が進み、今なお圧倒的な人気を誇ります。本モデルは、その初期型LP400をベースに、当時“隠しライト”とも呼ばれたリトラクタブルヘッドライトをポップアップした姿を再現しています。
発送予定日:未定