ランボルギーニカウンタックシリーズの最初の量産車である「カウンタック LP400」を忠実に再現したモデルになります。
モデルは、ランボルギーニ・カウンタックLP400の持つスリークでシャープな造形を、1/43スケールながらも高い精度で再現しています。
実車のLP400が持つ独特のボディラインは、一見すると平面的に見えますが、実際にはわずかな面の抑揚と緩やかなR(曲線)が複雑に組み合わされています。本モデルでは、その繊細な造形のニュアンスを余すことなく捉えるため、設計段階から実車データを分析し、スケールダウンした際にも自然な立体感が損なわれないように調整を重ねました。
従来の1/43スケールモデルでは表現が難しかった微妙な面構成を再現するために、各パネルの角度や面の張りを何度も検証。結果として、LP400特有の美しいシルエットを小スケールでありながらも感じ取れる造形となっています。特にフロントからサイドへと流れるラインや、リアフェンダー周辺のボリューム感など、光の当たり方によって表情が変化するような造形表現が見どころです。
ボディ各部に設けられたエアインテークやアウトレットには、薄く精密なエッチングパーツを採用。これらのパーツは単に貼り付けるのではなく、実際の形状に合わせて一枚ずつ折り曲げやねじり加工を施し、空気の流れを感じさせる立体的な仕上がりとしています。手作業による微調整を重ねることで、工業製品的な精度とクラフトマンシップの温かみが同居する表現を実現しました。
さらに、カウンタックのデザインを象徴する平面構成のウィンドウ部分には、すべてインジェクションパーツ(樹脂成形パーツ)を採用しています。
通常、このような大きな平面を透明素材で再現すると、わずかな歪みや波打ちが生じやすいのですが、インジェクションによる高精度成形により、透き通るようなフラットさとシャープなエッジを両立しています。その結果、ボディ全体の直線的なデザインが一層引き立ち、実車の持つ“ガラスの箱”のような美しさがスケールモデルの中にも息づいています。
細部にわたる造形と素材選定の積み重ねが、全体として「カウンタックらしさ」を際立たせる結果となりました。見る角度や光の加減によって変化する造形の奥行きは、ミニチュアでありながら実車の存在感を感じさせる仕上がりです。
今回は当時生産されたカラーから5色をピックアップいたしました。
※台座、クリアーカバー、シリコンクロス付属
※お一人様2台限り
※2026年5月発売予定
※Released in May 2026
カウンタックは1971年のジュネーブモーターショーで鮮烈なデビューを果たしました。デザイナーのマルチェロ・ガンディーニは当時流行していたウェッジシェイプを取り入れた近未来的なボディを作り上げました。5Lのエンジンが搭載されていましたが、ボディ形状による空冷不足やシャーシの剛性不足が指摘され各部のリファインが必要になりました。
それから3年後の1974年に量産型の「カウンタックLP400」がデビューします。
基本的なボディデザインはカウンタックLP500を継承していますが、オーバーヒート対策のエアインテーク、アウトレットが多数設けられています。
剛性不足が指摘されていたセミモノコックは、パイプを組み合わせ溶接を行うバードケージフレームが採用されています。この変更により車体剛性と軽量化が図られています。
エンジンは5Lのエンジンではなく、信頼性の高いミウラに採用していた4Lのエンジンが搭載されました。
現在も高い人気を誇る初期型のカウンタックLP400は僅か150台あまりしか生産されませんでした。
発送予定日:未定