2021年に発表されたサーキット走行を主眼に置いた992世代のGTモデル「ポルシェ 911 (992) GT3 2021」を再現したモデルになります。
モデル化にあたっては実車を3Dスキャンし、その採集データをもとに原型設計を行いました。
ボディ形状は、実車が持つ印象を忠実に1/43スケールへと落とし込むことを重視し、意図的なデフォルメは極力排しています。
面やエッジの表現を丁寧に最適化することで、実車の持つ質感とプロポーションをより正確に再現しています。
弊社ではこれまで数多くの911シリーズを製品化してまいりましたが、現行モデル「992型」は今回が初のラインナップとなります。
モチーフとしたのは、サーキット走行と公道走行の両立を実現する高いフレキシビリティを持つ「911 GT3」です。
外観面では、エアダム形状のフロントバンパー開口部やフロントフード上の一対のエアダクト、リアのディフューザー、そしてグースネック型のステーで支えられた大型ウィングが特徴的なデザイン要素となっています。
ドアの開口部やバンパーとボディの分割線などのパネルラインは、レジン鋳造の限界に迫るほどの深さと細さで再現しています。灯火類は実車のパーツ構造を綿密に研究し、可能な限りそれに忠実な形状とすることで、実車さながらの精密な表情を再現しました。
ウィンドウ類には透明フィルムを採用し、ボディの曲面に合わせて成形したステンレスエッチング製の窓枠で固定しています。この構造により、ボディとの一体感を高めるとともに、経年による浮き上がりを防止する堅牢な仕上がりを実現しました。
GT3を特徴づけるグースネック型ウィングは、支柱にエッチングパーツ、主翼にホワイトメタルを使用することで、シャープな造形と高い耐久性を両立しています。
ホイールは真鍮切削による原型をもとにホワイトメタルで鋳造した精密な仕上がりで、スポーク断面の繊細さにもこだわっています。その奥には、高性能ポルシェの証ともいえるフロント6ピストン、リア4ピストンのキャリパーを備えた強力なブレーキシステムが見えます。
室内も実車を3Dスキャンし、シートやインパネなどの形状を正確に再現するとともに、各部のサイズ感にも細心の注意を払っています。
弊社の992シリーズ展開はまだ始まったばかりで、今後の多彩なバリエーションにもぜひご期待ください。
※アクリルベース、クリアケース付属
※お一人様2台限り
※2026年5月発売予定
※Released in May 2026
2018年11月にポルシェ911シリーズの第8世代として登場した992型。先代の991型でホイールベースの大幅な延長(+10センチ)など大幅な刷新が行われたこともあり、992型へのモデルチェンジは内外装のリファインを中心としており、基準エンジンがダウンサイジングされて3リッターターボとなりましたが、メカニズム面は991型のものがほぼ踏襲されていました。
992型では最初に上級グレードのカレラSとカレラ4Sが発売され、それにオープンボディのカレラSとカレラ4S、さらに標準グレードのカレラおよびカレラ カブリオレが段階的に追加されました。
そして2021年にサーキット走行も楽しみたいというハードコアな911ファンの声に応えるべく、1999年に997型に設定されて以来ベース車と共に世代交代を続けてきたGT3グレードが発売されました。GT3グレードはもともとはFIAのGT3 カップ用のホモロゲ車として開発されたもので、ハードなサスペンションや後席を廃するなど徹底した軽量化、そして専用チューンの自然吸気ユニットが特徴となっています。弊社がモデルのモチーフとしたのは992型の前期型、通称992.1型のGT3で、510馬力を発生する自然吸気の4リッターエンジンを搭載し、ボディ各所にはレーシングカーさながらのダウンフォースを発生させるグースネックウィング他、専用のエアロディバイスが装着されています。
発送予定日:未定