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メイクアップのモデルカーのこだわり(ホワイトメタルパーツ)


メイクアップのモデルカーの特徴のひとつにホワイトメタル製パーツの使用が挙げられます。ホワイトメタルは錫や鉛、亜鉛などから構成される金属で、融点が低く鋳造のし易さから小さな部品の成型に向いています。またレジンよりも剛性が高いため、例えばホイールの繊細なスポーク表現なども向いています。

ゴム型を回転させて溶かしたメタルを流し込むため、原型を円状に配置

気泡などが入らないように流路を工夫し製作

ホワイトメタル製部品もレジン同様にトロトロに溶かしたホワイトメタルを、硬いゴム製の雌型に遠心力を使って隅々まで流し込み、その硬化後、型から成型物を型から取り出すことで製造します。
原型は細密なモールドを行うことができ、さらに強度も確保できることから真鍮を使用し、その製作は旋盤を使って切削で行います。また、ゴム製の雌型を作る際、原型自体にも強度が求められることから真鍮を用いています。

鋳造後はバリなどの不要部を除去、歪みなどを細かくチェック

ホワイトメタルは成型後の部品を磨いてもメッキのようなツヤは出ますが、表面処理をしなければすぐ表面が酸化してツヤは鈍化してしまいます。そこで弊社の場合、ホワイトメタル製部品の多くは上からクロームメッキ処理を施します。
レジンやプラスチックにもメッキ処理はできますが、基本的にそれらは蒸着メッキといって、塗装に近いものである上に、その下地にプライマーコートなどを施す必要があるため、どうしても厚ぼったく見えてしまいます。

1/43といった小スケールでは、メッキの厚ぼったさはリアリティを一気に低下させてしまいます。ホワイトメタルの場合は実車のメッキと同様に、電気を使ってホワイトメタル表面を鏡面に変化させているため、シャープ、かつ深みのあるツヤを湛えることが可能になります。また、メッキを施すことによって、ホワイトメタル製部品の強度も向上します。輝きと強度の両立という意味で、メッキは非常に有効であることがお分かりいただけると思います。

またメッキと言えば、弊社では窓枠などにエッチングパーツを利用する際にも同様の処理を施しています。エッチングパーツは、そのままでもかなり輝度が高いため、メーカーによってはクロームの窓枠表現に、エッチングパーツをそのまま貼り込んで使用しているところもありますが、より実車に印象を近づけたいと思ったときに、やはりエッチングパーツのままでは、風合いが異なります。しかし、エッチングパーツはステンレスなので通電せず、いわゆるメッキ処理が施せません。そのため、エッチングパーツの表面をメッキで覆うために、まずエッチングパーツの表面に銅のコーティングを行います。これによって通電が可能となり、深みある輝きも美しい、実車のような窓枠表現が可能になっているのです。


text : Makoto Ukai

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